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『少女には向かない職業』桜庭一樹

「浩一郎さん、誰も、誰も知らなかったけどね。あたしだけ知ってたけどね。あたしの友達は、大西葵は、特別な女の子なんだよ。誰も知らないけど、葵は、本物の殺人者なんだよ。すごいでしょ?」


読みたいけど読んでなかった本群から一つ消化した.


最終的に浩一郎さんの行動が葵を動かしたが,本当は,理由はこれだけでよかったんじゃないのか.
もちろん単純に抜くと話の順番としては逆になっちゃうけどさ.とにかくバトルモードの浩一郎さんとそれが描写されることは,僕を幻滅させた.
直前に読んだ『乙嫁語り』8巻のイメージの下に言えば,丁寧な刺繍なのに玉結び玉止めの糸がヒョロリと出てるような,そんな感じだ.

静香への不信感も,静香の計画への不安(案の定穴がある)も,冒頭の引用の言葉で全部どうでもいいよね.

それとも逆方向の魔法は一度解けてしまってるから,やっぱり必要なのかなぁ...